2023年5月10日、フィリピン – ブルーリーフ・エナジーとサンアジア・エナジーは、フィリピン国政府から、世界最大の浮体式太陽光発電プロジェクト(累積発電容量610.5メガワット(MW))を同国で建設・運用する契約を獲得しました。
この動きは、フィリピン国エネルギー省が合計1.3ギガワット(GW)の浮体式太陽光発電プロジェクトに関する最初のSEOCを発行したことで、同国のエネルギー分野における画期的なマイルストーンとみられています。
2022年9月、マッコーリー・グループの傘下で自律的に事業を行っているブルーリーフ・エナジーは、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領のシンガポール国賓訪問中に意向表明書(LOI)に署名し、フィリピンにおける持続可能なインフラ投資を大幅に拡大することを約束しました。
同社は、サンアジア・エナジーとの提携により、成長の著しいCalamba、Sta. Rosa、Cabuyao、Bay、そしてVictoriaにまたがるラグナ湖に大規模な浮体式太陽光発電システムを共同で開発いたします。
契約締結式では、フィリピン国エネルギー省長官Raphael Lotillaが再生可能エネルギー分野の強化を改めて約束し、浮体式太陽光発電システムの商業化を新興技術として同省が強力に支援することを宣言しました。
マカティ市のエネルギー省事務所で開催されたイベントには、駐フィリピン・オーストラリア大使HKYu PSMと駐フィリピン・シンガポール大使Gerard Ho Wei Hongも出席しました。このプログラムの前進により、2040年までにフィリピンの脱炭素化目標の実現を加速させる必要性が強調されることになりました。
ブルーリーフ・エナジーのCEOラグラム・ナタラジャンは、「アジア太平洋地域の持続可能なインフラへの積極的な投資家として、フィリピンはエネルギーミックスに再生可能エネルギー容量を大幅に追加し、同時に化石燃料に比べて手頃なコストでグリーンエネルギーを供給できる大きな可能性を秘めていると考えています」と話しました。
また、最近発表された外国人所有権規制の撤廃は「フィリピンがその脱炭素化と実質排出量ゼロ目標を達成すべくエネルギーシフトを加速させるために、同国の再生可能エネルギーセクターに必要とされる海外直接投資を誘致するにあたり重要なステップです」とも。
SEOCの調印後には「プロジェクトが成功裏に開発されるよう、官民のステークホルダー間の協力を推進していきます」
「本プロジェクトは、フィリピンの再生可能エネルギー目標に貢献するだけでなく、これらの浮体式太陽光発電プロジェクトの建設中および長期運用中に地元でグリーン雇用の増加を促し、重要部品の製造を通じて地元サプライチェーンを可能にし、地元コミュニティに顕著な利益をもたらします」と語りました。
SEOCは、この新技術の実現可能性を証明するものです。サンアジア・エナジーのCEO Tetchi Capellanは、「土地利用は再生可能エネルギーにとって大きな問題になりつつあります」と指摘しています
「人々は競合する土地の利用を心配しており、市場によっては土地を見つけるのに苦労するかもしれません。フィリピンは2040年の野心的な46GWの太陽光発電システムの設置目標に向けて準備を進めると同時に、国内の電力供給を増やすため、水上に建設する強い動機があります」
2019年以来、サンアジア・エナジーはラグナ湖で試験装置を稼働させ、波の挙動、風の動き、太陽の強さ、現地の気温の変動を研究しています。この豊富なデータは、湖面での浮体式太陽光パネルに関する知識の向上に貢献してきました。
サンアジア・エナジーはさらに、「陸上システムと同様、浮体式太陽光パネルも太陽光で発電しますが、太陽光発電システムの下にある水域はパネルを冷却する効果もあるため、陸上太陽光発電よりも効率的です(環境エネルギー研究所より)」と説明しました。
水上太陽光発電は、世界がCO2排出量の削減を競う中で、クリーンな電力を後押しすることは間違いありません。現在、韓国、日本、中国、タイ、シンガポール、ポルトガルでは、水上に大規模な太陽光発電所が設置されています。
フィリピン最大の湖で水上太陽光発電プロジェクトを開発することは、政府の野心的な脱炭素化目標の達成に役立つだけでなく、産業や家庭の照明、都市へのエネルギー供給に必要な電力を供給することにもなります。
「さらに重要なこととしては、世界の再生可能エネルギー分野におけるフィリピンの遺産となることです」、とサンアジア・エナジーは続けました。
過去20年間、ブルーリーフ・エナジーは、フィリピンでの250MWを含め、世界中でおよそ2GWの太陽光発電システムを開発・建設してきました。現在、アジア太平洋地域で7GWを超える太陽光、風力、蓄電プロジェクトのパイプラインを有しています。
フィリピンの持続可能な太陽光開発のデベロッパーであるサンアジア・エナジーは、2013年の設立以来、セブのトレド・ソーラープロジェクト(60MWp)やパンガシナンのダグパン・ソーラープロジェクト(20MWp)など、さまざまな事業体と提携して太陽光発電プロジェクトを開発しています。
Blueleaf Energy
ブルーリーフ・エナジーは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーとして、再生可能エネルギーと蓄電システムの開発、資金調達、所有、運用を行い、エネルギーシフトや排出量実質ゼロの達成に貢献することを目指しています。
Committed to upholding the highest environmental, social, governance and safety standards, Blueleaf Energy serves both corporate and industrial consumers and large utilities, providing our customers access to competitive and green energy mix and solutions to achieve their sustainability targets
Blueleaf Energy has a development pipeline of solar, wind and storage projects in excess of 7 GW, a historical track record of developing and building 2 GW of capacity globally which includes over 500 MW in the Asia Pacific.
Blueleaf Energy is a portfolio company of Macquarie’s Green Investment Group (GIG), operating on a standalone basis. In the Philippines, Blueleaf Energy is managed by the Macquarie Capital operating group of the Macquarie Group.
SunAsia Energy
SunAsia Energy Inc. is a pioneer renewable energy developer in the Philippines harnessing the power of the sun to provide environmental and business solutions.
Founded in 2013 by innovative entrepreneurs from real estate and agriculture, SunAsia Energy continues to deliver megawatts of clean electricity in support of the energy security goals of the country and contribute to global efforts to transition toward a net-zero carbon emission future.
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